当院で実施しているワクチンについて
■ ワクチン接種をおこなって頂くには

ワクチンには(生ワクチン不活化ワクチン)の2種類があり、接種方法として(定期接種任意接種)の2種類があります。
接種するワクチンの種類によって、接種時期や回数が異なります。

1.ワクチン接種をおこなう日時
井土医院では 就学以前のお子様に専用時間枠を設けています。※予約が必要です。
就学以前のお子様 ワクチン接種専用の時間枠
曜 日 月・火・木・金
受付時間 午後4時20分 から 4時30分まで
ワクチン接種時間 午後4時30分 から 5時まで
インフルエンザウィルスワクチンのみ、入学前のお子さんも予約なし(診療時間内も含む)でおこないます】

小学校以上の方は、診療時間内でおこないます


2.小学校就学する前と後でのワクチン接種申し込み方法
(A) 小学校入学前
    専用時間で行うもの 予約がいるもの 診療時間で行うもの
定期
接種
MRワクチン
1、2期
時間枠 要予約 ―――
日本脳炎ワクチン
小学校以降(1期)
時間枠 要予約 ―――
不活化ポリオワクチン(単独)
 
時間枠 要予約 ―――
DTP-IPV4混ワクチン
 
時間枠 要予約 ―――
Hib ヒブワクチン
 
時間枠 要予約 ―――
水痘ワクチン
 
時間枠 要予約 ―――
肺炎球菌ワクチン
プレベナー
時間枠 要予約 ―――
B型肝炎ワクチン
(母子感染予防対策)
時間枠 要予約 ―――
BCGワクチン
 
時間枠 要予約 ―――
任意
接種
ロタウィルスワクチン
ロタテック
時間枠 要予約 ―――
おたふくかぜワクチン
 
時間枠 要予約 ―――
インフルエンザワクチン
 
――― 要りません いつでも

(B) 小学校入学後
    専用時間で行うもの 予約がいるもの 診療時間で行うもの
定期
接種
日本脳炎ワクチン
小学校以降(2期)
――― 要りません いつでも
不活化ポリオワクチン(単独)
 
――― 要りません いつでも
DTP-IPV4混ワクチン
 
――― 要りません いつでも
DT2混ワクチン
 
――― 要りません いつでも
水痘ワクチン
 
――― 要りません いつでも
任意
接種
おたふくかぜワクチン
 
――― 要りません いつでも
子宮頸癌ワクチン
サーバリックス
――― 要りません いつでも
インフルエンザワクチン
 
――― 要りません いつでも
成人用肺炎球菌ワクチン
ニューモバックス
――― 要りません いつでも
成人用肺炎球菌ワクチン
プレベナー
――― 要りません いつでも
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3.不活化ワクチンと生ワクチン
不活化ワクチン生ワクチンでは、「他のワクチンを次回に接種する場合」に接種間隔が異なります。
以下を参考にしてワクチン接種スケジュールを立ててください。

(A) 他のワクチンとの接種間隔
ワクチン接種間隔
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■ 各ワクチンの接種時期について
0歳の赤ちゃんをVPD(ワクチンで防げる病気)から守るためには、生後2か月になったらできるだけ早くワクチンを受けることが大切です。
プランを立てて計画的に接種を受けましょう。


【乳幼児の予防接種スケジュール】 ※日付記入欄が付いています。
 (画像をクリックすると資料(PDF)が開きます)
乳幼児の予防接種スケジュール
※開いた資料(PDF)を、印刷してご利用頂けます。


【主な予防接種スケジュール】
 (画像をクリックすると資料(PDF)が開きます)
主な予防接種スケジュール
※開いた資料(PDF)を、印刷してご利用頂けます。



   B型肝炎
ワクチン


【不活化】
【B型肝炎】
B型肝炎ウイルスを持つ母親だけでなく、家族や他人からも感染します。つかれやすくなり、黄疸などの肝炎の症状が出現し、慢性化すると肝硬変や肝臓がんになることもあります。

【接種回数】 2回、追加1回
【接種開始時期】 生後2か月(生後すぐでも可)




   ロタウイルス
ワクチン


【生】
【ロタウイルス胃腸炎】
ロタウイルスは感染力が強いのでほとんどの乳幼児が感染します。嘔吐や下痢、発熱、脱水症状を起こし、重症化すると脳炎等を合併することもあります。

<1価ロタウイルスワクチン>
【接種回数】 2回
【接種開始時期】 生後2か月 ※初回接種は生後14週6日までが望ましい)

<5価ロタウイルスワクチン>
【接種回数】 3回
【接種開始時期】 生後2か月 ※初回接種は生後14週6日までが望ましい)

◆ ヒブ、小児用肺炎球菌、B型肝炎、四種混合(または三種混合とポリオ)ワクチンとの同時接種がお勧め




   ヒブ(Hib)
ワクチン


【不活化】
【ヒブ(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型)感染症】
肺炎やのどの感染症を起こします。重症化すると髄膜炎や重い後遺症が残り、死亡することもあります。

【接種回数】 4回(初回3回、追加1回)
【接種開始時期】 生後2か月

◆ 1回目の接種(生後2か月~6か月)が遅れないように注意

◆ 生後2か月から「髄膜炎ワクチンセット」として小児用肺炎球菌ワクチン、B型肝炎、ロタワクチンとの同時接種、生後3か月からはさらに四種混合(または三種混合とポリオ)ワクチンとの同時接種がお勧め




   小児用肺炎球菌
ワクチン


【不活化】
【肺炎球菌感染症】
肺炎を起こします。重症化すると髄膜炎や重い後遺症が残り、死亡することもあります。重い中耳炎の原因にもなります。

【接種回数】 4回(初回3回、追加1回)
【接種開始時期】 生後2か月

◆ 1回目の接種(生後2か月~6か月)が遅れないように注意

◆ 「髄膜炎ワクチンセット」としてヒブワクチンと、2か月からはまたB型肝炎、ロタワクチンとの同時接種、生後3か月からはさらに四種混合(または三種混合とポリオ)ワクチンを加えての同時接種がお勧め




   BCG
ワクチン


【生】
【結核】
主に肺結核を起こします。重症化すると結核性髄膜炎や、死亡することがあります。

【接種回数】 1回
【接種開始時期】 生後5か月

◆ 公費(無料)で接種できるのは1歳になる前まで




   四種混合(DPT-IPV)
ワクチン


【不活化】
三種混合(DPT)
ワクチン


【不活化】
【ジフテリア】
激しい咳がでたり、気道がふさがって息が出来なくなったり、重症化すると麻痺や心臓病を合併して死亡することもあります。
【破傷風】
破傷風菌が傷口から入って、けいれんをおこすことがあります。重症化すると呼吸ができず、死亡することもあります。
【百日せき】
咳が長く続くようになり、けいれんや肺炎を起こしたり、重症化すると、死亡したり脳症を起こすこともあります。
【ポリオ(急性灰白髄炎)】
小児麻痺。感染すると麻痺がおこり、治療薬がありません。日本では自然感染の危険はありませんが、外国ではまだ流行している地域があります。

【接種回数】 4回(初回3回、追加1回)
【接種開始時期】 生後3か月

◆ 四種混合(DPT-IPV)ワクチンの接種は、原則として三種混合(DPT)ワクチンとポリオワクチン(生、不活化)をどちらも接種していない場合に接種します。

◆ 生ポリオワクチンと不活化ポリオワクチンの合計が4回になるように接種します。ただし、生ポリオワクチンをすでに2回接種している場合には不活化ポリオワクチンは接種しません。

◆ B型肝炎、ロタワクチン、ヒブ、小児用肺炎球菌との同時接種がお勧め

不活化ポリオ
(単独IPV)
ワクチン


【不活化】



   二種混合(DT)
ワクチン


【不活化】
【ジフテリア】
激しい咳がでたり、気道がふさがって息が出来なくなったり、重症化すると麻痺や心臓病を合併して死亡することもあります。
【破傷風】
破傷風菌が傷口から入って、けいれんをおこすことがあります。重症化すると呼吸ができず、死亡することもあります。

【接種回数】 1回
【接種開始時期】 11歳以上

◆ 公費(無料)で接種できるのは13歳になる前まで




   麻しん・風しん混合(MR)
ワクチン


【生】
【麻しん(はしか)】
熱、鼻水、せきなどの症状のあと、3日~4日目から全身に発疹が出て、高熱が7日~10日続きます。気管支炎、肺炎、脳炎等を合併しやすく、死亡することもあります。
【風しん】
体に赤い発疹が出ます。熱は出ないこともあります。重症化すると脳炎などが起こります。妊娠初期の女性がかかると出生児への障害の原因となります。

【接種回数】 2回(2回目は小学校入学の前年)
【接種開始時期】 1歳の誕生日すぐに

◆ 必要に応じて1歳前の接種も可能

◆ おたふくかぜワクチンと水痘(みずぼうそう)ワクチンとの同時接種も可能




   みずぼうそう(水痘)
ワクチン


【生】
【みずぼうそう(水痘)】
水痘帯状疱疹ウイルスの感染。発疹が出現し、水ぶくれになり全身に広がります。7日程度でかさぶたになります。重症化すると脳炎や肺炎、死亡することもあります。

【接種回数】 2回
【接種開始時期】 1歳~1歳1か月




   おたふくかぜ
ワクチン


【生】
【おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)】
耳下腺が腫れます。全身の炎症も起こします。重症化すると髄膜炎、難聴、死亡することがあります。

【接種回数】 2回
【接種開始時期】 1歳~1歳3か月




   日本脳炎
ワクチン


【不活化】
【日本脳炎】
蚊(コガタアカイエカ)を介して日本脳炎ウイルスに感染します。重症化すると脳炎、後遺症、死亡することがあります。

【接種回数】 基礎免疫3回(初回2回、追加1回)、9歳で4回目
【接種開始時期】 3歳(生後6か月から可能)

----- 経過措置について -----
2011年5月20日から通常の定期接種の期間にかかわらず見合わせ期間中に接種しなかった回数分を定期接種として受けられるようになりました。
1995年(平成7年)4月2日生まれ~2007(平成19年)4月1日生まれの方は、特例措置が適用され、20歳まではワクチンを受けられます。




   インフルエンザ
ワクチン


【不活化】
【インフルエンザ】
主に冬に流行します。高熱を伴います。気管支炎、肺炎、脳炎・脳症などの重症化がおこりやすい感染症です。

【接種回数】 (毎秋)毎年1~2回
【接種開始時期】 生後6か月以降の秋




   子宮頸癌
ワクチン
サーバリックス


【不活化】
【子宮頸癌】
がん性ヒトパピローマウイルス(HPV)は性的接触で感染し、癌化する危険があります。セクシャル・デビュー(初交)開始年齢前の12歳前後から接種することが薦められています。

【接種回数】 1回目接種の1か月後に2回目を接種、6か月後に3回目を接種
【接種開始時期】 中学1年生

◆ DTワクチンやB型肝炎ワクチンなどほかのワクチンとの同時接種も可能

----- 名古屋助成制度について -----
以下の両方をみたす方は、市内指定医療機関で無料でうけられます。
 1. 市内に住民登録のある方
 2. 小学6年生から高校1年生相当年齢の女子




   成人用肺炎球菌
ワクチン(23価)
ニューモバックス


【不活化】
【成人用肺炎球菌】
肺炎球菌は、特に高齢者では細菌性肺炎の原因の多くを占めて重症化する危険があります。

【接種回数】 1回(5年経過すれば再接種可能)
【接種開始時期】 20歳以上

----- 経過措置について -----
23価ワクチンについては、2014年10月1日から定期接種に導入されました。定期接種対象者は、過去に23価ワクチンの接種歴のない方で、さらに以下に該当する方です。
 1. 65歳の方
 2. 60歳以上65歳未満の方で(心臓、肝臓、呼吸器機能又はヒト免疫不全ウィルスによる免疫機能)に障害があり、その程度が身体障害者1級相当である方

※なお、2014から2018年度までの5年間は経過措置として(65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳)になる年度の方も、定期接種が可能です。
※また、2014年度に101歳以上となる方も、定期接種が可能です。

----- 名古屋助成制度について -----
以下をみたす方は、市内指定医療機関で任意予防接種の助成制度がうけられます。
 1. 満65歳以上で定期予防接種の対象年齢ではない方